工房紹介

陶房 高江洲​

工房主の高江洲康次氏は父親である友丈氏に師事を仰ぎ、作陶を始めました。平成2年には工房独立とともに読谷村座喜味にて工房を開き、現在は奥さんと娘夫婦とその妹さんらでご家族で日々作陶を行っています。特徴的な作品は「唐草模様の掻き落とし」です。形成した器の外表面を削り取り、浮き上がった部分を唐草模様にしたものです。最近では自然豊かな森をイメージした「ヤンバル」シリーズというヤチムンも娘さんらで製作されております。

仲間陶房

陶工の仲間功氏は高校時代に陶芸部を立ち上げ、部長も務めていた経験の持ち主です。卒業後は陶芸家の糸数ホルヘ氏、山田真萬氏の元で修行の後、平成13年に独立し仲間陶房を開かれました。伝統的な技法を使いながら、現代に合うヤチムンを生み出しており、ワイングラスや小物なども作っております。沖縄のミュージシャンアルベルト城間さんとのコラボレーションしたヤチムンを作るなど精力的に製作を続けている地元出身の陶工さんです。

ei-bou

先代の故・宮川文英氏から工房を引き継いだ北川稔氏と文英氏の娘Airi氏が作陶している工房ei-bou。作品はスポイトを活用して絵付けされるイッチンという伝統技法にパステル調の色合いとポップに描かれたデザインの可愛らしいヤチムンが魅力的です。手起こしで作る足つきの器や最近では器の中にガラスを溜めて製作されたやちむんも人気を博しています。

山ひつじ舎陶器

読谷村の自宅でコツコツと作陶を続けている山口未可氏が構える工房が山ひつじ舎陶器です。山口氏が手掛ける作品はいたってシンプルで真っ白な器に施された猫や花などをかたどったデザインがアクセントとなり、純粋無垢な印象を受ける作品が特徴的です。その他にも土鍋用の土を使用して製作した作品は火で加熱しても問題ない作品です。そちらもシンプルでミルクティーカラーの素朴なヤチムンです。

常秀工房

読谷村のやちむんの里に工房を構える常秀工房の代表である島袋常秀さんは陶工だった父親に習い、作陶を始められました。昭和62年に那覇から読谷村に工房を移し、登り窯「金城次郎窯」をやちむん仲間と共に活用しながら日々作品を作っており、現在は壺屋陶器事業協同組合の理事長を務めてらっしゃいます。「飛びカンナ」、「巻唐草」、「蝋抜き」などの伝統的な技法や絵付けを様々に用いながら時代と日常に馴染む作品を多く作っております。

一翠窯​

県内外のみならずアジア圏でも個展を開くなど幅広い展開を見せている一翠窯。代表の高畑伸也さんは兵庫県出身で、沖縄に移住した際に読谷村の窯元にて壺屋焼を学び、修行を経て平成17年に独立しました。作品はやちむんの概念にはとらわれず自由な発想と感覚を大事にした製作に取り組まれております。その中でもたたら成形による平皿はドットや格子柄のデザインと色合いが印象的なモダンな雰囲気が目を引きます。

datta.沖縄南の島 陶芸工房

読谷村の南の住宅街に工房とギャラリーを構えるdatta.沖縄南の島陶芸工房の大岩浩章さんは神奈川県出身の陶工。神奈川で太田信夫氏、沖縄では育陶園の5代目、6代目の弟子として陶芸を学び、平成15年に読谷村にて工房を始めました。沖縄を感じる色彩とサンゴや波をイメージした絵付けがなされた器が特徴的ですが、その他にもシーサーや表札、洗面ボウルなどの作品も手掛けており、多種多様な陶芸作品を多く手掛けております。

壺屋焼 陶眞窯

代表的なデザインは唐草で、染付・イッチン以外にもいろいろな色合いの唐草模様があります。職人気質の窯主 相馬正和と共に職人・職人見習いをメインに多くのスタッフで「やちむん」を作り続けてます。工房横にはカフェギャラリー「ぐんじょう」や陶芸体験・工房見学も受け付けており、やちむんSHOPも2022年4月にリニューアルオープン。

焼物工房 おなが家

焼物工房おなが家は成形担当の翁長良氏と絵付け担当の美和子氏の夫婦が営むカップ専門店として始めた工房です。美和子氏の父山田真萬氏の元でヤチムンを学び、令和元年に独立。おなが家が手掛ける作品はカップの飲み口や持ち手などにこだわり、魚や動物が微笑みかけるような絵付けは細部まで楽しめるデザインになっており、一休み中の時間さえ特別な時間に変えられるようにという想いが込められています。

RYUKYU GLASS WORKS 海風

2000年に代表屋良彰氏により平和と芸術を愛する沖縄の心を広めたいと願い設立された琉球ガラス工房の海風。現在は空、海、緑が望めるGala青い海の施設の一角にて工房を構え、製作や体験などを実施ています。工房では県の認定工芸士や数々のコンテストで受賞者を輩出しています。海風の作品は「残波の夕日」「ガジュマル」「青の洞窟」などの沖縄の風景をイメージした作品が魅力的です。

琉球ガラス工房 雫

2014年に読谷村に設立された琉球ガラス工房雫は沖縄県の認定工芸士である兼次直樹氏がご夫婦と愉快な仲間で和気あいあいとガラス作りを行っております。鮮やかな色合いと目を引くデザインが多い作品の中でも「ティンガーラ」シリーズはステンドグラスのような鮮やかさを感じさせます。器の他にも風鈴やひな人形、かがみ餅といったユニークな作品も手掛けております。琉球ガラス作り体験や小物作りも実施中(要予約)。