読谷村の自宅でコツコツと作陶を続けている山口未可氏が構える工房が山ひつじ舎陶器です。山口氏が手掛ける作品はいたってシンプルで真っ白な器に施された猫や花などをかたどったデザインがアクセントとなり、純粋無垢な印象を受ける作品が特徴的です。その他にも土鍋用の土を使用して製作した作品は火で加熱しても問題ない作品です。そちらもシンプルでミルクティーカラーの素朴なヤチムンです。
読谷山焼北窯與那原工房での修行を経て独立した女性陶工ポープ奈美氏の工房。釉薬としてさとうきびを使うなど沖縄の素材を使うのもこだわりのひとつで日々の暮らしの中で使いたくなる器を心がけながら製作している。作風はドット柄の絵付けの作品やしのぎ(工具で削った成形の仕方)シリーズといったシンプルで食卓や生活に馴染みやすいヤチムンが特徴的です。
2000年に代表屋良彰氏により平和と芸術を愛する沖縄の心を広めたいと願い設立された琉球ガラス工房の海風。現在は空、海、緑が望めるGala青い海の施設の一角にて工房を構え、製作や体験などを実施ています。工房では県の認定工芸士や数々のコンテストで受賞者を輩出しています。海風の作品は「残波の夕日」「ガジュマル」「青の洞窟」などの沖縄の風景をイメージした作品が魅力的です。